【一日目】春休み西日本ツーリング【京都-淡路島-徳島】

  出発の朝はいつも怠い。この日も4:30起きの予定が5:00になってしまったし、5:00出発のはずが、実際には6時を大きく回ってしまった。それでもシャワーで体を起こし、インスタントコーヒーを沸かして、まだ日が昇る前に出発できた。f:id:KyotoRider:20200201211114j:image

 せっかくの一人旅の主役をiPhoneに奪われてしまうのは嫌だったので、あまりナビアプリは使いたくなかった。京都から大阪方面に向かうのだが、困った時のR1である。国道1号線をずーっと進んで大阪城まで行った。

 余談ではあるが、バイク乗りにとって「〇〇に行った」というのは「〇〇の近くを走った」というのと同義であろう。私は遠くから大阪城天守閣の先っちょを眺めただけであったが、十分大阪城を満喫したと言える。

 西に進み、メリケンパークでBE KOBEを眺め、須磨海岸の水辺で遊び、明石海峡大橋に差し掛かった。126cc以上のバイクでは、淡路島への唯一のアクセスであり、通行料のかかる高速道路である。有料区間が最も短くなるようにして、垂水ICから淡路ICまでの11.2km、二輪はなんと1940円。ぼったくりである。淡路島内の道の駅には「明石海峡大橋の無償化を!」ののぼりが立っていた。全力で応援したい。

 そんな明石海峡大橋であるが、淡路SAからの眺めは最高である。家族連れや、大学のサークル仲間と思しき人ら、バイク乗りの人たちもたくさん居た。一組のアベックに声を掛けて写真を撮ってもらった。彼女といる男は優しいのだ。f:id:KyotoRider:20200201213805j:image

 淡路島は一度自転車で一周しているのだが、その時と比べると格段に楽だった。海沿いのアップダウンを走る楽しさはやはり格別であり、ヘルメットの中で一人感動を叫んでいた。f:id:KyotoRider:20200201214308j:image

 昼ごはんは麺匠 いづも庵でたまねぎつけ麺をいただいた。淡路島名産のたまねぎが丸々一つがつけ汁に入っている。淡路島の玉ねぎは糖度がとても高いようで、臭みがなくとても甘かった。f:id:KyotoRider:20200201214617j:image

 バイクとは孤独な乗り物だと思う。1時間も走れば訳のわからん独り言が止まらなくなっている。きっとそんな理由で、ライダー間には謎の連帯感が芽生える。同じ駐輪場に停めたら少なくとも会釈くらいはするし、同じ方向に向かうライダーとは一緒にツーリングしている気分だ。そんな中で特に印象に残っているのは、「ヤエー」である。これはバイクでツーリング中に、すれ違ったバイク同士でピースサインを送り合って互いの安全を願う挨拶のようなものだ。これ、存在は知っていたのだが、バイクが集うツーリングスポットを通るのは初めてだったので、体験したことはなかった。初ヤエーは突然やってきた。淡路島も中盤に差し掛かった緩やかな峠道、カッコいいリッターSSに乗ったお兄さんがすれ違い様にグッドラック‼︎突然のことで慌てて左手を上げた私は、きっとアワアワしていてかっこ悪かっただろう。あの興奮と喜びはなかなか忘れがたい。

 鳴門大橋を通って淡路島を出る。これも高速道路で、最安で940円かかる。ぼったくりである。うず潮が見られなかったのが心残りで、いつかリベンジしようと決めた。日が落ちてくると急に温度が下がり、急いで宿に向かった。着く頃にはもうすっかり真っ暗になった。f:id:KyotoRider:20200201220233j:image

 一泊目の宿は、「旅人の宿 道しるべ」運良く貸切で、朝ごはん付きで2750円という親切価格。オーナーのおじちゃんは親切で、こちらに配慮しながらいろいろ説明してくれ、コンビニまで連れて行ってくれたりもした。お茶、コーヒーが飲み放題で、コタツでテレビを見ながらカップラーメンを食べ、実家にいるような安心感を味わえた。明日の大まかな計画を立てて、22時過ぎにはベッドに入った。f:id:KyotoRider:20200201221106j:image

 

一日目

走行距離 291km

食事代 1626円

ガソリン代 1798円

宿代 2200円

雑費2880円(高速道路)

計 8504円