【十二日目】雨【福岡→山口・萩】

 6:30に起床、7時には友人の家を出る。雨だった。全ての荷物にカバーを被せて積荷をする。20分くらいかかってしまった。f:id:KyotoRider:20200214191047j:imageレインスーツを着込んで出発した。

 雨は夕方前から強くなる予報だったので、早いうちにゲストハウスに行こうと、最初から高速に逃げる。九州一周の最後の100kmは、福岡都市高速九州自動車道で駆け抜けてしまった。本州との架け橋である関門橋は、心の準備をする間もなく、トンネルを抜けるといきなり現れた。実は本州と九州の間は700mくらいしかなく、雨雲に覆われて景色もほとんど楽しめないまま、気づけば九州を出ていた。

 最初の2時間くらいはなんとか耐えてたものの、だんだん手袋、ネックウォーマーと浸水してきた。こうなるともう寒くて寒くて仕方がない。走行中は体中ガチガチに力を入れて、停止した時はエンジンで手を温めて、ひたすら無表情で山口県日本海側をなぞった。

 この日寄った場所はただ一つ、山口県の絶景スポットとして有名な「角島大橋」だ。エメラルドグリーンの綺麗な海に、真っ直ぐ長い橋が続いている。混むときは、島からの復路が車で埋め尽くされるほどに渋滞するときもあるようなのだが、このときはほぼ全く車がいなかった。曇り空でも海が綺麗に見えたのだから、晴れの時は本当に比べ物にならないくらいに綺麗なのだろう。是非「角島大橋」で検索してみて欲しい。ちなみに、雨の日は写真を撮るのが大変な苦痛である。ビショビショの手袋を外し、防水カバーの付いたタンクバックからケータイを取り出して写真を撮る。その後に再びケータイをしまい防水カバーをつけ、濡れて摩擦係数の高くなった手袋をつけ直す。そんな苦労をして撮った写真がこちらである。f:id:KyotoRider:20200214201543j:image悲しい。

 もうあまり走るのもしんどかったので、ここから50kmほど行ったところにある萩市のゲストハウスに泊まることにした。14時すぎに着いたのだが、チェックインは16時からだったので、マックで時間を潰す。ひたすら採点をして3000円分くらい稼いだ。服が濡れていてひたすら寒かった。

 晩ご飯は、近くの業務スーパーでキャベツ、もやし、豚バラ肉を買って野菜炒めを作った。部活の食事管理グループでひたすら野菜を食べてくださいと言われていたのだ。ゲストハウスには40代くらいのおばちゃん二人組になんかめちゃくちゃ褒められた。「あなた絶対長男でしょう。しっかりしてるものねぇ〜」なんて言われた。実はこの旅中に、大人びてるとかしっかりしているとか言われるのは3回目だ。ふざけた髪色をしていても滲み出るしっかりとした内面は隠せないようだ。f:id:KyotoRider:20200214213907j:image

 

十二日目

走行距離 251km

食事代 1225円

ガソリン代 965円

宿代 2900円

雑費 2880円(高速代)

計 7970円

総走行距離 2964km