【三日目】快走した一日【愛媛今治-しまなみ海道-大三島-広島-宮島】
名残惜しくもゲストハウスを後にし、そこの旅人たちにイチ押しされた大三島を目指す。しまなみ海道で三つ目の島だ。相変わらず高い高速料金を払い、出発からわずか30分ほどで到着した。
島をぐるっと一周する県道51号線は海沿いを走りながら峠のワインディングも楽しむことができ、特に峠の上から下り坂の先に海が開けた時の景色は鮮明に覚えている。道中、廃校を利用したゲストハウスのがあった。明治10年から昭和60年まで使われていたという校舎は木造建築の平家だった。
島西部で大山祇神社に参拝した。島随一のパワースポットだそうで、参道には太い木が構えていた。広い境内で、参拝客もすくなく、朝ごはんを食べながら1時間くらいのんびりさせてもらった。
大三島の盛港からフェリーに乗る。高速道路に乗ると2000円くらいするのが、760円で本州に行けた。広島では県道33号をメインに走る。のどかな田舎道で、比較的交通量も少なく気持ちが良かった。途中まいたけ食堂というのがあり寄ってみたが、残念ながら定休日であった。
広島市内では原爆ドームに行った。ツーリングマップルを眺めながら街中を走る。なかなか見つからなかったが、大きなビルや現代風建造物群の中から、いきなり崩れかけの建物が現れた時は言葉を失った。こればっかりは実際に見てみないと感じ取れない何かがある。諸外国から来た観光客らも神妙な顔で眺めており、各人が何を考えているのだろうかと思いを巡らせた。
この日の目的地は厳島神社のある宮島。広島市内から25kmほど走らせたところでフェリーに乗った。なんと残念ながら大鳥居は修復工事中であった。それでも、島全体が神の島と呼ばれる宮島はあまりに美しく、遠くからしか写真が撮れなかった。中央左寄りに白っぽく写っているのが工事中の大鳥居である。
宿は「リブマックスリゾート安芸宮島」。立った2950円で、4人くらい泊まれそうなお部屋に、大浴場、露天風呂、岩盤浴も利用可能で大満足だった。ただ、ゲストハウスとは違って他の客との関わりはないため、人恋しさの募る夜であった。
三日目
走行距離 220km
食事代 1822円
ガソリン代 1066円
宿代 2925円
雑費 3375円(高速道路、フェリー、お賽銭)
計 9188円
総走行距離 790km