【四日目】カルスト地形初体験【宮島→秋吉台・秋芳洞→下関】

 神の島と呼ばれる宮島を朝から走る。観光客は移動手段を持たないので、港から近い、神社周辺に集中している。だが、島の南東部の方まで10kmほど行くと、ほとんど手付かずの原生林、また日本の白砂青松100選に選ばれる砂浜があるのだ。往復で会ったのは地元のおばちゃん一人のみであり、民家自体2、3軒しか見当たらなかった。f:id:KyotoRider:20200205230432j:image白砂青松とは、ただの海岸ではなく、山と一緒になっている海岸を指し、東を向けば海、西を向けば山、というThe 大自然的存在なのである。

 定番の牡蠣ともみじ饅頭を食べ、宮島を後にする。わずか15kmほど南に下ったところに、錦帯橋という有名な橋があり、ゲストハウスの人におすすめされてたので行ってみたが、残念ながらここもまた工事中であった。f:id:KyotoRider:20200206182838j:image

 そこからはひたすらひたすら西に進む。途中でKDDIパラボラ館に寄ったりしながら、3時間ほど走らせ、山口県山口市に入る。ここから北西に進んだところに秋吉台はあった。日本最大のカルスト地形が見られる場所である。初めてカルストを走ったのだが、何がいいって、山なのに、森も林もなくただ草と岩が広がっていることだ。走りながら遠くまで広がる山が見え、自分の走っている高度が目視できるので爽快感一杯だ。映画『Life!』で、主人公のウォルターがスケボーで山を下るシーンがあったが、ちょうどそんな感じだった。ふと立ち止まって振り返ると、そこまで走ってきたワイディングロードがよく見えるのも一興である。ドリーネもウバーレも全然わからなかったが、とにかく最高だった。写真では良さの半分も伝わる気がしないのが残念である。f:id:KyotoRider:20200206184011j:image

 そのあとは下関を目指す。バイクに乗っている時、太陽の位置というのは方角確認の上で重要な要素の一つなのであるが、夕方に西にむかうときには、文字通り、夕日に向かって走るのだ。とにかく私は夕日に向かって走り、世界への門戸であった下関を目指した。途中で名水百選の別府弁天池による。水が綺麗なブルーであった。f:id:KyotoRider:20200206184635j:imageナビを見ながら走らせていたのだが、海沿いを走る国道2号線に出るといきなり海と、大きな島が見えた。まさか九州がこんなに近いとは思わなかったので、私は一寸驚ろいた。

 ゲストハウス「ウズ ハウス」のキッチンには、結構豊富に調味料が揃っていたので、近くのスーパーで肉とお惣菜の天ぷらを買い、唐揚げ天ぷらうどんを作って食べた。Youtubeで東海オンエアの動画を見ている子がいたので少し話すと、ドルフィントレーナーになるのが夢で、近くの水族館で実習中らしい。夢を持つ人と話すことができるのもゲストハウスのいいところだ。

 とりあえずこれで四国・中国編は一旦終了ということで、京都から下関までのルートを載せて締めさせて頂く。(黒丸が宿泊地)f:id:KyotoRider:20200206195057j:image

 

四日目

走行距離 289km

食事代 1709円

ガソリン代 1185円

雑費 1770円(フェリー、入洞料)

計 7314円

総走行距離 1079km